沈です
眠れないのでブログ書こうかなあなんて
昨日からツイッターでうるさく言うてますがシン・ゴジラを観てきました
これがねーめっちゃくちゃ面白かった!
2時間に詰めこまれた情報量と観ていて気持ちいいテンポにスピード感、日本に住んでるほとんどの人間が刺さるんじゃないかというストーリー
どんな話かと聞かれたらコピーの「ニッポン対ゴジラ」以上のことは何もやらないんだけど、そのニッポンにいろんなものが詰まってる
ゴジラ観たことなかった自分は、長くシリーズが続いていてファンも多くて新規は近寄りがたくてシン・ゴジラもターゲットはゴジラファンや特撮ファンなんだと勝手なイメージと偏見で全く観るつもりがなかった
だから「シリーズ観なくても楽しめる」「日本人のための映画」という評を見かけてそうなの?と観に行った時は「ゴジラをこんな間口が広い作品として作ってすごい!」なんて偉そうなこと思ったんだけどでもそれはすごい勘違いで、ゴジラって作品は時代に合わせて間口を広く作っている作品なんだとあとから気付いた
だからシン・ゴジラはゴジラファンや特撮ファンじゃなく日本に生きる人のための映画って思ったんだけど、たぶん2016年現在の日本に生きる人のための映画ってのがより近い気がする
もっと言うと、3.11を経た今現在の日本に生きる人
日本に生きる人っていう回りくどい言い方をしてるのは、在日で祖国や国籍のアイデンティティが曖昧な自分にめちゃくちゃ刺さったのに日本人のためのと断定することに違和感があったから
もう一つは石原さとみ演じるカヨコ・アン・パタースンが原爆について触れる台詞で庵野監督は日本人じゃない人も「ニッポン」に含めていると思ったから
日本人はもちろん日本で暮らす人であったり住んでなくても日本に家族友人がいる人であったり、そういう日本に思い入れのある人全部ひっくるめた、「ニッポン」のための映画だなあって、ぼかぁ思ったんだ、思ってばっかり
だから他の在日や日系の方がシン・ゴジラを観てどう思ったのかはすごく聞きたいんだよなあ
まあそんな私のアイデンティティなんてどうでもいい話はこの辺にして単純にエンターテイメントとして超ー面白かったよね!
こっからはネタバレしまくるから観ようと思ってて未見の人は読まないでくれ!
まっさらな状態で観てくれ!
まずゴジラがさあ、超怖えの
あの上陸してくる第二形態のビジュアルがあまりにキモすぎて最初ゴジラだと思わなかった
だから立ち上がった時の「お前がゴジラやったんかーい!」っていう衝撃ったらないすよ
そして3.11を彷彿とさせるっていうかもはやトレースな街の破壊描写、とにかく最初の30分間でゴジラという虚構と震災のフラッシュバックという現実に植えつけられる恐怖感
そこへ頼りない政治家たちの対応が不安を煽る煽る、「え、動くの?」で思わず笑っちゃったよ
おまけに第三形態が海へ帰った次の日の東京の、普通に生活する人たちが、まんま震災次の日の自分で、もうこの時点でかなり精神的にやられた
あと巨災対のメンバーがみんないいよね
市川実日子の尾頭と高橋一生の安田は特に漫画みたいで素敵だった
安田の「こんなのありかよー!」は笑ったし「シャワーくらい浴びてもよいのでは」って言ってる尾頭の顔に髪の毛が一本くっ付いてるのが彼らの苦労を物語っていてグッときました、みんな大好き尾頭ヒロミ
あと余貴美子の防衛大臣は素晴らしかったなあ、そんなに変化するわけではないのに表情ですべて伝わってくる
あと平泉成の里見総理大臣代理、大杉漣の総理が段階を追って顔付きも声色も頼もしくなっていくのに対し最初から最後まで同じトーンで訥々と喋るという対比もいいです
あと人の死をほんとにあっさり描いちゃうとこ、死んだ大臣たちの写真が映ってるテレビにピントすら合わない
やったか?!→やってない
ゴジラに凝固剤を投与するクレーンみたいなのの説明が紙ペラって出して「民間機を使います」の2秒くらいで終わるのもいいスピード感、「お前誰?!でも超かっこいー!」ってなる
無人在来線爆弾!
あとテレ東とか割れる下顎とか容赦ないレーザービームとか無人の本部で回り続けるワークチェアとか自衛隊超かっこいいとか下にでるテロップとかもーとにかく語りだしたら止まらないぜ!
もっかい観てー!